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リフォーム外構 約4分で読めます

既存外構の解体と撤去

リフォームは「壊して運ぶ」ところから始まる

既存外構の解体と撤去

新築の外構は、何もない地面から作ります。リフォームは違います。

まず壊し、運び出し、処分する。 ここまでが終わって、ようやく新築と同じ状態になります。

「同じものを作るのに、なぜ新築より高いのか」という疑問の答えが、この工程です。

どこまで撤去するかで、費用が変わる

地上に見えている部分を壊すだけでは、終わらないことがあります。

部位 判断
塀・門柱 基礎まで撤去するか、地際で切るか
舗装 表面だけか、下地の砕石まで撤去するか
樹木 幹を切るだけか、根まで掘り出すか
カーポート 柱の基礎をどうするか
花壇・縁石 中の土をどうするか

「後に何を作るか」で決まります。

新しく舗装するなら、地中の基礎が残っていると邪魔になります。 逆に、そこに何も作らないなら、地際で切って埋めるという判断もあります。

見積の段階で、どこまで撤去する前提かを確認してください。 ここが曖昧だと、着工後に「基礎まで撤去すると追加になります」という話になります。

地中に何があるかは、掘るまで分かりません

古い基礎、以前の建物の残骸、埋められた廃材。出てくることがあります。

見つかった場合の扱いを、契約で決めておいてください。

廃材は種類ごとに処理する

外構の解体では、いくつもの種類の廃材が出ます。

  • コンクリートがら(塀、舗装、基礎)
  • 木くず(ウッドデッキ、樹木)
  • 金属くず(フェンス、カーポート)
  • 廃プラスチック(人工芝、波板)
  • 土砂

種類ごとに処理の方法が違い、費用も変わります。 混ぜてしまうと選別の手間がかかり、処分費が上がります。

建設工事で出た廃棄物は、法律上は元請業者が排出事業者とされています。施主が処理の責任を直接負うわけではありません。

ただし、適正に処理されているかを確認する意味はあります。 極端に安い見積では、この費用が正当に計上されていない可能性があります。

古い部材に、注意が要るものがある

古い波板やスレートは確認が要る

古いカーポートの波板やスレートには、石綿を含むものがあります。

解体や改修の工事では、石綿の含有について事前の調査が必要とされており、工作物についても対象が広がっています。

含有していた場合、処理の方法と費用が変わります。 そして工程にも影響します。

築年数の古い外構を解体する場合、業者に確認してください。 「古い波板があるが、調査は必要か」と聞くだけで十分です。

重機が入れるかどうか

解体の効率は、重機が使えるかで決まります。

  • 前面道路の幅
  • 敷地への出入口の広さ
  • 作業できるスペース
  • 隣家との距離

重機が入れない場合、手作業になります。 そのぶん日数と人手がかかり、費用が上がります。

狭小地や、奥まった位置の構造物は、この条件で費用が変わります。現地を見ないと判断できない部分です。

隣家への影響

解体で起きやすいこと
  • 音と振動が、新設の工事より大きい
  • 粉塵が飛ぶ
  • 廃材を運び出す車両が、集中する
  • 境界の構造物を壊すとき、隣地へ破片が落ちる
  • 撤去後、隣家との間に何もない期間ができる

5番目は見落とされます。 塀を撤去してから新しいものができるまで、隣家との間が開いた状態になります。

その期間がどれくらいかを、事前に伝えておいてください。 プライバシーと防犯の両面で、隣家も気にします。

仮設の柵やシートで対応できる場合もあります。相談してみてください。

撤去だけを先に行うという選択

予算や日程の都合で、撤去と新設を分けるという進め方もあります。

  • 危険な塀だけ、先に撤去する
  • 新設のプランが固まるまで、更地にしておく
  • 補助制度の対象になる撤去を、先に済ませる

3番目は、ブロック塀の撤去で有効です。 自治体の補助制度は、着工前の申請が必要な場合が多いため、新設と一緒に進めると手続きが複雑になります。

ただし、分けると重機の搬入が2回になり、総額は上がります。 どちらを優先するかの判断です。

見積で確認すること

  • 撤去の範囲(地中の基礎を含むか)
  • 廃材の処分費が含まれているか
  • 樹木の抜根が含まれているか
  • 想定外のものが出た場合の扱い
  • 撤去から新設までの期間

4番目を決めておいてください。 地中から古い構造物が出るのは珍しくありません。そのときの手順と費用の考え方を、契約に入れておくと揉めません。

※ 本記事は一般的な整理です。必要な調査や処理は、部材の種類と工事の内容によって変わります。

ブロック塀の撤去の価格の目安と施工事例は、ブロック塀工事のページでご紹介しています。

ひびや傾きがある塀を、補修で済ませるか撤去するかの判断と費用の目安は、ブロック塀のひび・傾き・欠けの修理のページでご紹介しています。

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付録:本記事で使用した専門用語一覧

用語解説
がら解体で出るコンクリートやレンガなどの破片。
抜根樹木の根を掘り出して取り除くこと。
排出事業者廃棄物の処理責任を負う事業者。建設工事に伴う廃棄物では、法律上は元請業者がこれに当たる。
石綿かつて建材に使われた繊維状の鉱物。飛散すると健康への影響がある。
波板波型に成形した屋根や壁の板材。カーポートなどに使われる。
地際地面と接する部分。構造物をそこで切断することがある。
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