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部位・設備別 約3分で読めます

カーポートの選び方

サイズと支持方式、そして敷地条件で決まる

カーポートの選び方

カーポートはカタログで比較しやすい製品です。サイズも価格も並んでいます。しかし実際には、敷地の条件で選べるものが先に絞られます。

カタログから選んで、後から「うちには付けられない」と分かることがあります。順序を逆にしてください。

まずサイズを決める

車のサイズではなく、駐車に必要な広さで考えます。

  • 車体の幅に加えて、ドアを開けて乗り降りできる余裕が要る
  • 前後には、乗り降りと荷物の出し入れの余裕が要る
  • 屋根の高さは、車の全高だけでなく積載時の高さで判断する

3番目が見落とされます。 ルーフボックスを付ける、自転車を積む、背の高い車に買い替える。屋根の高さは後から変えられません。

将来の使い方も考えてください。子どもが免許を取る、家族が増えて車が大きくなる。台数を1台分だけ広く取っておくと、後で効きます。

支持方式で、置ける場所が変わる

方式 特徴 向いている敷地
片側支持 片側だけに柱。乗り降りしやすい 標準的な敷地
両側支持 両側に柱。強度が高い 積雪地、風の強い場所、広い間口
後方支持 後ろ側だけに柱。前面が開く 間口が狭い、前面に柱を立てられない

柱の位置が、車の停め方を決めます。 片側支持で柱側にドアを開ける配置にすると、毎日不便です。図面の上で、実際に乗り降りする動きを確認してください。

屋根材の選択

  • ポリカーボネート — 光を通す。明るいが、夏は日差しが入る
  • 熱線遮断タイプ — 熱を抑えつつ光は通す
  • 折板(せっぱん) — 金属の屋根。強度が高く、光は通さない

明るさを取るか、遮熱と強度を取るかの選択になります。北側に設置する場合、光を通す屋根のほうが暗くなりません。逆に南側では、日差しの強さが問題になることがあります。

カーポートの下は、意外と暑くなります

光を通す屋根は、その分だけ熱も入ります。夏の車内温度を気にするなら、遮熱タイプか折板を検討してください。

積雪と風の強度

積雪と風で必要な強度が変わる

カーポートには、耐積雪強度と耐風圧強度が製品ごとに設定されています。

地域の条件に合わないものを選ぶと、雪の重みで壊れます。 東京近郊でも、数年に一度まとまった雪が降ります。強度の低い製品を選んで、その一度で潰れるという例があります。

風も同じです。屋根は大きな面なので、風を強く受けます。 周囲に遮るものがない敷地、高台、海に近い場所では、耐風性能を上げる必要があります。

強度を上げると、柱が太くなり、本数も増えます。 つまり見た目と価格に跳ね返ります。ここは妥協せず、地域の条件に合わせてください。

建築確認が必要になる場合がある

カーポートは建築物として扱われます。 そのため、敷地の建ぺい率や容積率に算入され、条件によっては建築確認の手続きが必要になります。

新築の場合、建物の確認申請の内容と整合させる必要があります。後から建てて建ぺい率を超えると、違反建築になります。

この論点は制度の話なので、別記事で詳しく扱います。ここでは「カーポートは自由に建てられるものではない」という点だけ押さえてください。

設置後に後悔しやすい点

よくある後悔
  • 柱の位置が邪魔で、ドアを開けにくい
  • 屋根が短く、雨の日に濡れずに玄関へ入れない
  • 高さが足りず、買い替えた車が入らない
  • 隣家との距離が近く、雨だれや落雪が越境する
  • 明るさを重視した屋根にしたら、夏に暑くなった

2番目が最も多い後悔です。 カーポートは車を停める場所ですが、実際に効くのは「濡れずに家に入れるか」です。玄関までの導線と屋根の位置関係を、図面で確認してください。

4番目は近隣トラブルにつながります。 屋根の端から落ちる雨だれ、積もった雪の落ちる方向。隣地との距離が近い場合は、位置と向きを検討してください。

※ 本記事は一般的な整理です。必要な強度や手続きは、地域と敷地の条件によって変わります。

カーポートの設置・交換・修理の価格の目安と施工事例は、カーポート工事のページでご紹介しています。

台風などで屋根材が割れた・飛んだ、支柱が曲がったときの修理と費用の目安は、カーポートの屋根の割れ・飛散、支柱の曲がりの修理のページでご紹介しています。

ご自宅の写真にカーポートを置いて、見た目と費用の目安を試せる外構シミュレーターもあります。

敷地に合うサイズと配置を、現地で確認します

エクステリアLaBoは、現地調査・プラン作成・お見積りをすべて無料で承っています。

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付録:本記事で使用した専門用語一覧

用語解説
カーポート柱と屋根で構成された、壁のない駐車設備。
片側支持片側だけに柱を立てる支持方式。
後方支持後方だけに柱を立て、前面を開ける支持方式。
折板波型に成形した金属屋根材。強度が高い。
ポリカーボネート光を通す樹脂の屋根材。
耐積雪強度屋根が耐えられる積雪の量を示す性能値。
建ぺい率敷地面積に対して建築できる面積の割合。
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