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プランと設計 約3分で読めます

駐車場の広さの決め方

車体の寸法ではなく、乗り降りと切り返しで決まる

駐車場の広さの決め方

外構で最も「後から直せない」のが駐車場です。建物の位置が決まった時点で、残りの広さが確定します。

そして、車が入る広さと、快適に使える広さは違います。

必要なのは、車体の周囲の余裕

車のカタログに載っているのは車体の寸法です。駐車に必要なのは、その周囲を含めた広さです。

方向 何のための余裕か
左右 ドアを開けて乗り降りする。チャイルドシートなら大きく開く
前後 荷物の出し入れ、人が回り込む動線
上 屋根を付ける場合。積載時の高さも考える

左右が最も不足しやすい部分です。 壁やフェンスに寄せて設計すると、そちら側のドアが半分しか開きません。毎日のことなので、確実に不満になります。

チャイルドシートを使う期間は、特に広さが要ります。 子どもを抱えてドアを大きく開ける動作を、図面の上で想像してください。

前面道路の幅が、出入りを決める

道路が狭いほど、敷地内に余裕が要る

見落とされやすいのがこれです。道路が狭いほど、敷地内に広さが要ります。

車を道路から敷地へ入れるとき、車は弧を描いて曲がります。道路が広ければ大きく回り込めますが、狭ければ回り切れません。その分を敷地の中で吸収することになります。

  • 前面道路が狭い → 駐車スペースの間口を広く取る
  • 敷地の間口が狭い → 何度も切り返すことになる
  • 電柱や縁石の位置 → 出入りできる場所が限られる

電柱は動かせないと思われがちですが、条件によっては移設できることがあります。 出入口の正面にある場合は、早い段階で相談してください。手続きに時間がかかります。

台数の考え方

現在の台数だけで決めないでください。駐車場は後から広げにくいものです。

将来を考えるときの視点
  • 子どもが免許を取ったとき、2台目を置けるか
  • 車を大きく買い替える可能性があるか
  • 来客用に、一時的に停める場所があるか
  • 自転車やバイクを置く場所は確保しているか
  • 宅配や工事の車両が、短時間停まれるか

4番目が最も忘れられます。 自転車は家族の人数だけ増えます。駐車場の隅に置くことになり、結果として車の出し入れが窮屈になります。最初から自転車の場所を分けておくと、後で効きます。

並列と縦列

2台以上停める場合、配置に選択肢があります。

特徴
並列(横に並べる) どちらの車も自由に出せる。間口が広く要る
縦列(前後に並べる) 間口が狭くて済む。奥の車を出すには前の車を動かす

縦列は、使う頻度に差がある場合に成立します。 毎日使う車を手前に置く前提です。両方を毎日使うなら、並列でないと生活が回りません。

舗装する範囲を決める

全面を舗装する必要はありません。タイヤが通る部分だけを舗装し、残りを砂利や芝にするという方法があります。

  • 費用を抑えられる
  • 雨水が地面に浸透する
  • 見た目に変化が出る

ただし、掃除のしやすさと車椅子・ベビーカーの通りやすさは、全面舗装が有利です。使い方に合わせて判断してください。

図面で確認する方法

平面図に、実際の車のサイズを縮尺どおりに書き込んでみてください。 紙を切り抜いて動かすと、切り返しの動きが分かります。

そのうえで、次を確認します。

  • 運転席側のドアを全開にできるか
  • 車の前後を人が通れるか
  • 道路から一度で入れるか
  • カーポートの柱が、乗り降りの位置に来ていないか
  • 玄関までの動線が、車を避けて通れるか

最後の項目が意外に効きます。 車を停めたまま玄関へ行くとき、車体の脇をすり抜けることになると、雨の日に濡れます。荷物を持っていれば、なおさら通りにくくなります。

もうひとつ、駐車場の高さにも注意してください。 道路と敷地に段差がある場合、車の底を擦らずに入れるかどうかは勾配で決まります。急な傾斜を短い距離で処理すると、車高の低い車が入れなくなります。

※ 本記事は一般的な整理です。必要な広さは車種と敷地の条件によって変わります。

駐車場の土間コンクリート工事の価格の目安と施工事例は、土間コンクリート・駐車場工事のページでご紹介しています。

図面に車を落とし込んで、動きを確認します

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付録:本記事で使用した専門用語一覧

用語解説
間口敷地や駐車スペースが道路に接している部分の幅。
切り返し一度で入らないとき、前進と後退を繰り返して向きを変えること。
前面道路敷地が接している道路。幅が出入りのしやすさを左右する。
並列駐車複数の車を横に並べて停める配置。
縦列駐車複数の車を前後に並べて停める配置。
動線人が移動する経路。
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