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費用と見積 約3分で読めます

追加費用が出る場面と防ぎ方

掘ってから分かることは、必ず一定の割合で起きる

追加費用が出る場面と防ぎ方

外構工事の追加費用は、建物の工事より起きやすいという性質があります。

理由は単純で、地面の下が見えないからです。図面にも書かれておらず、掘るまで分かりません。

完全には防げません。 ただし、起きたときの手順を決めておくことはできます。

① 地中から何かが出てくる

最も多い原因です。

  • 前の建物の基礎、古いコンクリート
  • 使われていない配管
  • 埋められた廃材やガラ
  • 大きな石、岩盤
  • 想定より深い軟弱な層

掘るまで分かりません。 図面にも記録が残っていないことがあります。

確率を下げる方法はあります。

  • 土地の履歴を確認する(前は何が建っていたか)
  • 建物の地盤調査の結果を、外構業者にも共有する
  • 現地調査のときに、業者が過去の造成の跡を見る

2番目は有効です。 建物を建てるときに地盤調査を行っているはずです。その資料を渡せば、地面の状態がある程度分かります。

② 範囲が後から広がる

「ついでにここも」が積み重なる場面です。

打ち合わせの中で自然に増えていくため、施主も業者も気づきにくくなります。そして、着工後の変更は割高になります。

防ぎ方は、範囲を図面で確定させることです。 契約時の図面と、その後の変更を分けて管理してください。

変更するときは、そのつど金額と工期への影響を確認してください。「後でまとめて」にすると、総額が見えなくなります。

③ 地盤が想定と違った

掘ってみないと分からない

舗装の下地を作るとき、地面が想定より柔らかいことがあります。

  • 造成した土地で、締め固めが不十分だった
  • 庭だった場所を駐車場にする(車の重量を想定していない)
  • 埋め戻した部分がある

そのまま舗装すると沈下します。 追加の転圧や、地盤の入れ替えが必要になります。

防ぎ方は、事前に情報を渡すことです。造成の履歴、庭だった場所、以前に工事をした部分。分かる範囲で伝えてください。

④ 天候で工程が延びた

外構は屋外の工事なので、天候の影響を直接受けます。

雨で工程がずれること自体は、通常は追加費用になりません。問題になるのは、それによって別の費用が発生する場合です。

  • 重機のリース期間が延びる
  • 仮設の設置期間が延びる
  • 引渡し日に間に合わず、対策が必要になる

契約で、天候による遅延の扱いを決めておいてください。 どこまでが想定内かを共有しておくと、揉めません。

⑤ 施主側の要望による変更

これは避けられるものです。

  • 途中で仕様を変えたくなった
  • 完成イメージと違ったので、作り直したい
  • 追加でカーポートを付けたくなった

着工前に決めきることが、最大の防止策です。 そして、図面とパースをよく見てください。 疑問があれば、着工前に聞いてください。

着工後の変更は、材料の手配と工程の組み直しが伴います。 同じ内容でも、着工前より高くなります。

契約で決めておくこと

追加をゼロにはできません。起きたときの手順を先に決めておくことが、実務上の防御になります。

契約に入れておきたい項目
  • 地中から想定外のものが出た場合の、報告と協議の手順
  • 追加工事の単価の考え方(当初見積の単価を準用するか)
  • 追加は書面で合意してから着手すること
  • 工期への影響を、そのつど確認すること
  • 天候による遅延の扱い

3番目が最も重要です。 現場で口頭で決めて進めると、後から請求されたときに根拠がありません。

そして、追加を求められてもその場で即答しないでください。 工事が止まっている状態は焦りますが、書面を受け取って確認する時間は取れます。

予備費を見ておく

現実的な対処として、予算に余裕を持たせておくという方法があります。

外構は地面の仕事なので、一定の割合で想定外が起こります。 見積の金額ちょうどしか用意していないと、何か出た時点で詰まります。

どれくらい見ておくべきかは、敷地の条件によります。 造成地、古い家を解体した土地、高低差のある敷地では、確率が上がります。業者に、その敷地でのリスクを聞いてください。

出たときは、写真を撮る

地中から何か出てきた場合、その状態を写真で残してもらってください。

  • どこから、何が出たか
  • 大きさと量
  • 撤去の作業

追加費用の妥当性が後で問題になったとき、これが唯一の記録になります。撤去してしまえば、元の状態は確認できません。

※ 本記事は一般的な整理です。実際の扱いは契約内容によって変わります。

想定外が出た場合の扱いも、事前にご説明します

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付録:本記事で使用した専門用語一覧

用語解説
ガラ解体で出るコンクリートやレンガなどの破片。地中に埋まっていることがある。
転圧下地の土や砕石を締め固めること。沈下を防ぐ。
造成土地の形や高さを整える工事。
埋め戻し掘削した部分に土を戻し、地面をならすこと。
地盤調査建物を建てる前に、地面の強さを調べる調査。
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